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斜面上昇風だけの状態を知りたいときは、斜面の高さの2倍くらいの範囲で練習する。
その日の風が弱いときには、パワーを追加すれば、その目的は達せられる。
次に、モーターグライダーを利用して、長波飛行の調査と練習について述べてみよう。
長波飛行は、空域がわかって、テクニックを救われば、かんたんにできる飛行である。
わが国では、冬期の西高東低の気圧配置のときに、必ず発生する。強い季節風を利用するが、残念なことに、これを利用して飛んだ人は非常に少ない。それには、充分調査がされていないためである。この調査には、何よりもモーターグライダーが重要な役割を果たすものと確信する。たまたま、長波にめぐり合ったならば、その位置・範囲・時期などが記録されれば、重要な資料となる。
本州には、縦に山脈があるので、長波を利用する長距離飛行も夢ではない。それには、モーターグライダーによって積み上げられた調査飛行が重要なかぎとなる。

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